セリエA 06/07シーズンも残り90分
早いものでセリエAの06/07シーズンは残りあと1節。試合時間でいえば残り90分ってわけだ。W杯優勝の歓喜もつかの間、カルチョポリの影響で、創立以来、初のセリエBを戦うことになったユベントスや、ミランやフィオ、複数のチームが勝ち点減点のペナルティーを受けるなど、今シーズンは波乱含みのシーズンスタートだった。
その後は記憶に新しいと思うが、結果的にはインテルが独走で優勝を決め、ちょっと差がついてローマが2位。3位はラツィオで久々にCL出場権を獲得。4位にミランが入り、こちらも最低限の目標だったCL出場権を獲得した。結果的に、ミラノ勢とローマ勢がCL出場権を独占することとなった。
なにげにスゴイのは現在5位でUEFA出場権を獲得したフィオレンティーナ。前述のカルチョポリの処分で、減点ではもっとも重い-15というペナルティが科せられている、それにも関わらずの勝ち点55で5位。選手はもちろんだが、やはりプランデッリ監督の手腕はたいしたものだ。なにしろこのチームが素晴らしいのはDF。残り1節はあるものの、そこまででリーグ最少の30失点。一方得点では57ゴールを決めているので、そりゃ強いわけである。ちなみにエースのトニとムトゥで半分の約30ゴールをたたき出している。ムトゥもドラッグ問題を感じさせない働きぶり、ドラッグはすっかり過去のものなのだろう。
それから今年のミラクルだったのがエンポリ。これまでセリエAとBを行き来するチームという印象だったが、今年は絶好調。14勝11敗12分けという好成績をあげ、チーム創設以来初のコッパUEFA出場権獲得という大仕事をやってのけた。このチームも強さの源は失点の少なさだ。CL出場権を獲得したチームはともかく、それ以外のチームの中で失点40という成績は、やはり頭ひとつ以上リードしている。そのおかげで、決して多くない41得点でも、前述の戦績を残している。
なお今シーズンは、2位のローマがコッパイタリアでも優勝したため、リーグ7位にもコッパUEFA出場権が与えられる。というわけで、リーグ7位以内が確定したフィオ、パレルモ、エンポリが、同時にコッパUEFA出場権の獲得も決定したというわけだ。(通常は5、6位がコッパUEFA出場)
一方、順位表下部に目を移すと、降格争いが依然熱い。残念ながら、アスコリとメッシーナの降格は決まってしまったが、残り1ポストをシエナ(37)、レッジーナ(37)、カターニア(38)、パルマ(39)、キエーヴォ(39)の5チームで争っている。勝ち点を40に伸ばした、カリアリ、リヴォルノ、トリノは降格争いから脱出だ。これは最終節にカターニアとキエーヴォが対戦し、いかなる結果になろうとも、いずれかのチームが勝ち点40に届かないからである。
カターニアの勝ち、カターニア41 キエーヴォ39
キエーヴォの勝ち、カターニア38 キエーヴォ42
引き分け、カターニア39 キエーヴォ40
ちなみに降格争い中の残り3チームは、それぞれ…(左がホーム)
パルマvsエンポリ
レッジーナvsミラン
シエナvsラツィオ
このようなカードになっている。
面白いのは、いずれのチームもホームゲームで、対戦相手は上位なんだけどCLとUEFAの出場権獲得済みのため、モチベーションがそれほど高くないと予想されるところ。特にミランなんて、CL決勝戦後だから、完全に気が抜けた状態じゃないかな?
そう考えると、ひいき目もあるけれど、パルマはなんとか降格を免れそうな気がする。そしてレッジーナとシエナも奇跡を起こし、カターニアとキエーヴォは引き分け、首の皮一枚でキエーヴォが踏みとどまり、カターニアが涙を飲む。こんなストーリーが浮かんでくる。
泣いても笑っても残り90分。さあ、どうなる?
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