パルマ、残留したけど…
パルマの残留が決まった。
最終節、パルマはホームでエンポリ相手に3-1の勝利。これで勝ち点を42にのばし、他の試合の結果に関わらず、セリエA残留が決まった。
そしてセリエB降格が決まったのは、降格争いの直接対決でカターニアに敗れたキエーヴォ・ヴェローナ。前回のエントリーで、降格争い4試合では81通りの試合結果があると書いたが、その内キエーヴォが降格するパターンはわずか2通りしかなかった。可能性でいえば0.024%程度。ほんのわずかなその可能性が現実のものになってしまった。
キエーヴォにとって今シーズンはクラブ史上初のCL出場を果たし、栄光の記憶として残るべきシーズンであった。残念ながらCLからは早々に姿を消し、コッパUEFAに回ることになってしまったが、それでもやはり、出発点は単なる地域のチーム(キエーヴォはヴェローナを代表するというより、ヴェローナのキエーヴォ地区を代表するチーム)に過ぎないキエーヴォがCLに出場するというのは、ものすごい快挙である。
しかし残酷だ。結果としてはCL出場を果たしながら、セリエBに降格してしまうという、悲しい記憶として残るシーズンになってしまった。
原因はどこにあるのだろう?CLに出場するもすぐ敗退。さらにコッパUEFAも、すぐに敗退。現実は厳しいとはいえ、あっという間にヨーロッパに別れを告げねばならなくなったことで、選手たちは自信も失ってしまったのか、カンピオナートも低迷。チームもCL出場の立役者、ピロン監督を切らざるを得なくなってしまった。
そしてピロン氏の後釜としてキエーヴォの指揮を執ることになったのが、ミラクル・キエーヴォの原動力となり、一躍チームと、自分自身の名声を高めたデル・ネーリ氏であった。
振り返れば高めた名声を背景に、キエーヴォを後にしたデル・ネーリ氏も、結局は不遇の月日を過ごすことになっていた。ポルトでは開幕前にクビ。辞任したフェラーの後を引き継いだローマでもシーズン途中でクビ。そして昨シーズンのパレルモも途中でクビ。力を発揮できずにくすぶっていた。
しかし今シーズン、キエーヴォに復帰してからは徐々にチームを立て直し、なんとか降格圏外の順位で落ち着いていた。しかし最後の最後、最終節でまさかの降格、前節14位から一気に18位である。
まぁしかし、最終節の試合結果はキエーヴォにしてみれば、たしかにやるせないものであった。キエーヴォの敗戦はともかく、レッジーナがミランに2-0で勝利。パルマがエンポリに3-1で勝利。シエナがラツィオに2-1で勝利。すべてホームチームが勝利という、あまりにできすぎの結果。「どうせ全部最初から決まっていたんだよ」と、恨み言のひとつもいいたくなるだろう。
ま、こんなご時世なので、まさか八百長があったとは思えないけど、例えばミランなど完全な消化試合の布陣。CL決勝のスタメンではピルロとロナウドが先発しただけで、あとは言葉は悪いけど、1.5軍って感じの面子である。ま、それでも選手層の厚さはさすがって感じで、そうそうたるメンバーではあったけど、とはいえやっぱり1.5軍である。
これ自体は八百長とかとはまったく次元の違う話だけど、やっぱりキエーヴォみたいな立場から見たら、あまり気持ちの良い状況ではないのは確か。しかもミラン負けちゃったし。ラツィオ、エンポリにしても、もはや勝敗はどうでもいい状況で、シエナ、パルマは勝たなきゃならない状況。
もちろん、カードは巡り合わせなので、結果として今回のような状況になってしまっただけで、そこに第三者が操作する余地はないけれど、やっぱ釈然としない部分は残ってしまう。
こんなこともあって、ただ素直にパルマの残留を喜ぶことができないワケである。
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