スーパーアグリF1
残念ながらスーパーアグリF1(以下SAF1)が、その活動を停止することとなってしまった。
すでにいろいろなところで言われているが、近年のワークスチームがしのぎを削るような状況では、プライベーターが生き残るのはほとんど不可能なのだろう。
しかも痛かったのはカスタマーシャーシの将来が混沌としてしまったこと。カスタマーシャーシOKがきちんと決まっていれば、買収されるにしても、もっとおいしい話しがあったんじゃないかと思う。
まぁ、カスタマーシャーシ問題については、ウィリアムズの言うことももっともだと思うから、なんでNGなんだとは言わないが、やっぱF1というのはハードルの高い世界だとつくづく感じた。
今回、一連の騒動の中で、ホンダがバッシングされている部分があるけれど、個人的にはホンダはやるべき以上のことをやったと思う。
チーム立ち上げの頃は、カスタマーシャーシ問題はなかったし、その後の方向性もカスタマーシャーシOKって雰囲気だったし。だからホンダとしても1~2年は面倒見るけれど、その間に自立してね、シャーシとエンジンはサポートするからさってノリだったんじゃないかと思う。
でも、その後チームを取り巻く状況が激変してしまって(例えば何度も書いているけれどカスタマーシャーシ問題だったり、SSユナイテッドによる契約の不履行だけど)、最終的にマグマグループの撤退がとどめとなって、チーム立ち上げ当初の目論見が崩壊してしまったのだろう。
それから、今回一番の悪役はニック・フライみたいな雰囲気だけど、ニック・フライレベルの問題でSAF1の撤退うんぬんが決まったことはないと思う。そこまでの影響力がニック・フライにあるとも思えないし。
結局のところ、ワイグルがお金を出してくれることになってもSAF1の撤退は避けられなかったんじゃないかと思う。
今の流れだと2010年からのオリジナルシャーシはマストみたいだし、そのためには来年にはマシン開発を始めなければいけない、そのためには莫大なコスト(たぶん数百億)がかかる、それだけのお金をポンと出してくれるスポンサーが出てくるとは思えない…。
よっぽど可能性があるのは、例えば日産みたいな自動車メーカーが「F1やります」って宣言して、SAF1を買収してって流れだけど、そうなるとそもそもSAF1じゃないし、琢磨じゃないし、亜久里じゃないし、ワークスじゃんって話しなわけで、まったくの別物になってしまう。今の状況じゃ、SAF1のビジネスモデルでは、どうにもならないってことなんだろう。
それから気になる琢磨やデビッドソンの今後だけど、デビッドソンの開発力はかなり高いそうなので、どっかのテストドライバーに落ち着くんじゃないかと思う。琢磨もこのまま行けば、バリチェロとチェンジでホンダに戻るなんてこともあるみたいな雰囲気。まぁでも琢磨についてはこれを機会に、ホンダと決別してもいいんじゃないかと思う。
世界は違うけど、ヤマハと決別してアプリリアに移籍した原田哲也みたいに。もっとも、当時の原田と今の琢磨じゃとりまく状況が違いすぎるから、そう簡単に決別ってワケにはいかないかもしれないけれど、これでホンダに復帰となっても、正直釈然としないものがある。
ま、ホンダ復帰が決まったワケではないのだけれどね。
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